1984

映画

砂の惑星 Dune

ゴーストバスターズ Ghostbusters

大ヒットしたテーマ曲のせいか、もっとファンキーなイメージだったが
今見るとまったり穏やかな世界 バスターズの面々も普通のおじさん
シガニー・ウィーバーはセクシーで美しい

全体的にあえて外したしたコントっぽい
マシュマロマンも改めてみるとインパクトが薄い

女性だけのリメイクがあったが、なぜあえてこれを選んだのか…

⭐6/10

キリング・フィールド The Killing Fields

この史実は恐ろしかった・・・
知った当時は、新聞で「カンボジア」という文字を見るだけで胸が苦しくなった
社会科の地図帳でカンボジアの国旗を見ただけで泣きそうになった

・・・そんな場所も記者達にとっては仕事の現場で、チャンス次第で富と名誉をもたらす
金鉱ともなりえる 世の中は実に厳しい

そして今となっては全く信じ難いような、人種も立場も超えた「男の友情」がうらやましかった

⭐6/10

若き勇者たち Red Dawn

なんだこの邦題は
若きはともかくどこが勇者はちょっと…

味方も敵も全体の状況も描写や構成が雑で
長期間に渡る話だが全く盛り上がらない

CGではない野外での戦車やヘリ、馬などが活躍する戦闘は開放感があってよかった

2012年にリメイクされた

1989年の設定

チャーリー・シーンの商業デビュー作
⭐5/10

ターミネーター The Terminator

80年代を代表するキャラの一つ

当時のコンピュータ、ハイテク化が急速に進む状況から連想される、
ロボット、非人間的な冷たいイメージ
東西冷戦、核状況下の閉塞感などに対する、パンクに代表される破壊願望

そんな思いを見事に体現していたのが筋肉マンなアーノルド・シュワルツェネッガーであり
彼が演じたターミネーターだった

⭐7/10

有名なセリフ"I'll be back"は脚本では"I'll come back"だった

シュワルツェネッガーのセリフは14行だけ

サイボーグ = cyborg = cybernetic organism

砂の惑星 Dune

Dune 1984 Alternative Edition Redux edited by Spicediver / Subs: EN/ES/PTBR/RUS / 4K Upscaling by GW - YouTube

Dune: The Alternative Edition Redux (Alternate Ending) - YouTube

監督、脚本:デヴィッド・リンチ

3時間近くもあるがメリハリなくダラダラとして退屈

回数を重ねるドラマにするか、原作を読んで想像を膨らませるだけで十分だった気がした

全体的な風格、重厚感はすごくて世界観、雰囲気も一定なので、趣味が合えばとことん浸れるかもしれない

⭐5/10 

デヴィッド・リンチは、これは自分の経歴で唯一の確かな失敗作だと語った

パトリック・スチュワートは ポリスというバンドを知らず、スティングは警察の楽隊で演奏しているのだと思っていた

カイル・マクラクランの映画デビュー作

ロマンシング・ストーン/秘宝の谷 Romancing the Stone

明るく軽い冒険もの

なんのひねりもない脚本だが、ジャングルの緑が目に優しく、風景も広々として
役者達も伸び伸びとしてて良かった

それにそぐわない、いかにも初期のデジタル機材、の硬い音楽(チキチキ、デケデケ)が耳に痛い

ヒロインのキャスリーン・ターナーがいやらしくなく色っぽかった
実際に泥や雨にまみれ、がんばっていた

マイケル・ダグラスは舌ガンだか咽頭ガンだか喉頭ガンになってたが治ったのだろうか?

⭐1/10

この映画の成功でロバート・ゼメキスは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の制作に取り掛かることができた

コロンビアは誘拐が多いのでメキシコで撮影された

ブラザー・フロム・アナザー・プラネット The Brother from Another Planet

 低予算風SFコメディ

当時のニューヨークの風景やファッションがいい 今は亡きツインタワーがせつない

ブラザーというだけあって黒人の異星人(ジョー・モートン) セリフ一切なしの無言

特殊能力を発揮したりするが外見はまるっきり普通の人間

そんな彼を割と平然と受け入れる周りに、当時の温かい人間関係、コミュニティを感じる

何者かに追われたりして多少スリルがあるが、ほとんどがのんびりまったりしたストーリー

音楽は残念ながら最後を除いてあまり80年代していない

⭐7/10 

スパイナル・タップ This Is Spinal Tap 

架空バンドのやらせドキュメンタリー

本職ミュージシャンらしく、音楽や演奏はしっかりしている

ツアーに密着取材という、ドキュメンタリーとしては自然だが、映画としては平板、という脚本な妙な雰囲気

散発するギャグはなかなか面白い

⭐6/10

インドへの道 A Passage to India

イギリスの帝国主義、人種差別なども絡めて描かれるが、結局のところ
難しい年頃のお嬢さんの気まぐれに振り回されただけ・・だと言えない事もない

映像は非常に美しく、主演の色っぽかったジュディ・デイヴィスも、
図太そうでもあり、繊細そうでもある不思議な魅力を醸し出していた

「ガンジー」という映画もそうだったが、イギリスのインドに対する立場がなんとなくわかるような。

⭐7/10

ジュディ・デイヴィスは15年間監督していなかったデヴィッド・リーンに対して、彼らしさを失っていると現場で文句を言った

デヴィッド・リーンは多くの関係者とうまくいかなかった。撮影班は毎日少なくとも「おはよう」とリーンに挨拶するよう命令された

パリ、テキサス Paris, Texas

監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:サム・シェパード

長い

広大なテキサスの風景
琵琶のようにゆったりと響くライ・クーダーのギター
赤いパッケージのマルボロ
ゴツイアメ車

…などで、これはクールでハードボイルドでローンウルフな男の魅力炸裂か、とワクワクしたが、かわいいブロンドの少年が出てくるあたりから
70年代邦画のようにやたらとスローで湿っぽくなり、人物や話の焦点がボケ気味でつまらなくなった

ドライかウェット、どちらかに絞って突き進んでほしかった

⭐6/10

カート・コバーンのお気に入りの映画

ストレンジャー・ザン・パラダイス Stranger Than Paradise

監督、脚本:ジム・ジャームッシュ

おしゃれなレイドバック感
カルト・ムービー
メジャーなサブカルの傑作

今で言う「意識高い系」のような、感性がどうのこうのという
「ストパラ族」という言葉があった

⭐8/10

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ/完全版 Once Upon a Time in America

長い これでもかなり短くしたらしいが

これと「ゴッドファーザー」「グッドフェローズ」の記憶がごっちゃになっている。
ロバート・デ・ニーロが主演の犯罪、伝記、マフィアものの傑作

ノスタルジー満載で出だしはつまらなそうだったが、過去のカギとなるスーツケースが出てきたところで興味がわいた

⭐8/10

セルジオ越後…ではなくセルジオ・レオーネの最後の映画

ジェニファー・コネリーの長編映画デビュー作

ストップ・メイキング・センス Stop Making Sense

意識高い系の元祖のひとつ、インテリ・ロックバンドのトーキング・ヘッズ
のライブだが、 音楽は別に尖っておらず聞きやすい
 
音も演奏もいいが、あまり印象に残る曲がない
印象に残る部分はサポートの黒人メンバーが優勢だったりする
 
映像や舞台要素はまったく普通、デヴィッド・バーンのダブダブスーツがちょっと面白いが滑り気味か
 
全くの一本調子なのでよほどのファンじゃないと途中で飽きるかもしれない
 
⭐7/10

SF核戦争後の未来・スレッズ Threads

Threads (1984) 

イングランドのシェフィールドが核攻撃されたら…という話だが、
結局どうしようもないということだった

「はだしのゲン」のようにそれなりに苦闘できることもなく、
現場がどうしようもないから脚本もどうしようもなく、何の救いもなし

まあ、こういう啓蒙映画の甲斐もあってか核戦争は起きる気配がない、今のところ…

⭐6/10

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー


脚本、監督:押井守

タイトル通りとは言え、なんでもかんでも「これは夢、あれも夢」でまじめに見るのが
馬鹿らしくなる 宗教の勧誘のようにベラベラとまくしたてられるような脚本

アニメとはいえ、諸星あたるのような男がラムちゃんのような子にモテるのは非現実的過ぎでむなしい

ラムちゃんの方も「みんなとずっと楽しく暮らしていきたいっちゃ」とか言ってるし、どうにも男の側の
あまりにも都合のいい願望が出すぎでずうずうしい、と思ったが、原作は女(高橋留美子)か…

昭和の普通の高校ぽいのに時計台がある洒落た校舎

声優の演技はすごい、皆ぴったりハマっている

エンディングの歌がザ・80年代

⭐6/10

音楽

パープル・レイン (Purple Rain)

数え切れないほど繰り返し聞き、映画も見た。

サイド1


ノストラダムスの大予言や米ソの冷戦などで、当時はこういう終末観に真実味があった
どうせ核ミサイルで世界は終わっちゃうから「キチガイになろうぜ」という
ノリノリのロックだが「カラカッカッ」と鳴るパーカッションがニュー・ウェイブ


映画のヒロインを演じていたアポロニアとのデュエット 伝統的なポップ風


ニュー・ウェイブなサウンドにソウルフルなボーカル


プリンスらしいエロさ 逆再生のわけわからないコーラスがサイケデリック

サイド2


ベースがない むき出しのリズムマシンの太い音が頼もしい


もっとも80年代を感じる

代表的なバラードか
シャリーン、と鳴るギターが気持ちいい
最後の浮遊感のあるストリングスに涅槃を感じる

殺しても死ななそうだったプリンスが亡くなるとは・・・

当時はプリンスのあまりのナルシストぶりから反感も買い、Purple Pain と言われたりもした

ニューロマンサー Neuromancer

断続的にトライして読み終わるまで20年以上かかった…

当時斬新だったテクノロジー、近未来的イメージがこれでもかときらびやかに描かれていて、
圧倒されつつも浸ろうとするが、
基本的なサイバースペース、ジャック・インなどの状況が抽象的で、初出版から20年以上たった今でも
どうにもわかりにくい

チバ・シティ、シュリケン、ニンジャ、ゼンなど日本人としてニヤニヤできる単語が多く出てきて胸躍るが、
これらもエキゾチックなキーワードというだけで、日本語空間でのカタカナ多用と特に変わらない

謎の組織、人物なども、これほど壮大な世界観の中で、ただの一人の青年である主人公となぜわざわざ関わりあうのか、
タイトルの「ニューロマンサー」という名の少年も結局何なのか?というのもよくわからなかった
このわからなさは大友克洋の「アキラ」などにも感じた

主人公とその他ユニークな登場人物との日常的な絡みは、むしろ古典的でSF的状況との落差が激しい
これは「マトリックス」などにも感じた

…と色々疑問、不満はあるが、サイバー「パンク」である尖った若々しさは永遠に不滅と思われ、
後世に幅広く与えた影響の大きさは計り知れない、このジャンルの代表的名作

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